GSF1200バンディット クランクケース アルミ溶接 修理

2014年4月の作業です。

弊社は田舎のごくごく普通の修理屋です。

このお客様も修理依頼先を完全に間違えていらっしゃいます。

そんな前置きはともかく話を伺ってみました。

このお客様は家族全部の車の購入、整備、車検、板金、タイヤ等すべて弊社にお任せいただいたおります。

バイクに関しては、大好きでなんとご自身でエンジンをO/Hする方です。

不運にもクランクケースの分解時にこじった拍子に簡単に割れてしまったそうです。

怖い話です。

自分にも、いつこんな不幸がふりかかっても不思議ではありません。

​慣れた作業ほど、慎重にしなければなりません。

ご承知の通りバイクのクランクケースは上下2分割です。(1部1体型あり)

​紙、もしくはメタル類のパッキンは使ってありません。

必ずシール材になります。

それもクランクケースは上下セットでの供給です。

    ↑   何故?とお思いの方はお気軽に「お問い合わせ」欄からご質問ください。

お好みに応じて説明を

10秒コース

1分コース

15分コース

   etc

各種ご用意しております。

お客様と一緒に破損個所の確認です。

形状が複雑です。

欠けている穴の開いているH型?4角型?の部分は無くても機能上、無くてもいいらしいです。

弊社はお客様の求めているクォリティーを提供するにあたり

   松

 竹

 梅

 etc

各種対応しております。

​今回はクランクケースを組んだ時にオイル漏れが無いようにだけしてくれればいいとのことでしたので「梅」を選択されました。

​「松」は非常に時間が掛かります。

アルミのTIG肉盛りはさほど問題はありません。

​問題があるのは母材です。特に鋳物で作られている母材は注意が必要です。

アルミの鋳物製が「オイル」にさらされているかどうかです。

ミッションケースもデフカバーも「オイル」にさらされています。

​鋳物はその特性上、組織が非常に「粗密」の「粗」にあたります。

「粗」であるがゆえに、組織の中に「オイル」が染み込む場合が多々あります。

アルミTIGは不純物が大々々々々嫌いです。

アークを飛ばすと母材のアルミが解けますが、染み込んだ「オイル」が不純物となり巣穴を作ります。

その「巣穴」を埋めようとしてアークを飛ばすと別の巣穴ができてしまいます。

​はっきり言ってエンドレスです。

全部が全部、巣穴ができるとは限りません。

 重機関係ーーーーー「粗密」の「粗」が多い傾向 (簡単に例えると油揚げの中身)

 車、バイクーーーー「粗密」の「密」が多い傾向 (簡単に例えると豆腐)

しかし本当の所は実際にアークを飛ばしてみないと判らないのが現実です。

お客様にはその辺を説明して、お引き受けさせていただきました。

心配していた巣穴がほとんど出ません。さすが日本の工業製品です。

ちなみに同じSUZUKIのエスクードTD01WのA/Tミッションケースは、

​巣穴だらけになりました。

後はベルトサンダー等で高い部分を削れば終了です。

こんな時以外はほとんど出番がないフライス盤を使いました。

​フライス盤が壊れていないかのチェックが目的です。

エアブローだけして終了です。

​お客様も大変喜んでおられました。