DOMESTIC INDUSTRY
GARAGE TSUBAKII

SPECIAL ORDER MADE
TEL 090-9003-0039
ワゴンR MH21S 左右クォーター 錆
(17年10月登録 意外な結末に)
2010年11月の作業です。
ブログ用の画像ではありません。
いつもご利用して頂いているお客様の、新車でご購入頂いたワゴンRの車検と左右クォーターのサビ修理です。
お客様 「車検をお願いします。いくら位掛かる?」
僕 「2回目の車検で走行距離が65000kmなので、先回の車検でベルト2本、Fディスクパット、
ATオイル、T/Fオイル、Rデフオイル交換交換していますので、バッテリー位ですかね。」
お客様 「車検は任せるから。あと、ついでにここの部分、中から錆びてきちゃった。
直すといくら位掛かる?」
僕 「5年でこれですか。早いですね。雪国ですと、まーよくあることですから。
綺麗に直すと左右クォーター、インナーの交換ですので、25万以上掛かりますよ。」
お客様 「うそー。そんなに掛かるの? なんとか安く直せない?」
僕 「錆びている部分だけ切り取って、新しい鉄板を溶接すればかなりお安くできますよ。」
お客様 「任せるから。できるだけ安く頼みます。」
僕 「承知致しました。」

この部分は、よくある中からの錆。
だけど5年て早くない?
まーいいか。いつも通り切り取って新しい鉄板溶接するか。
しかし、5年でこれ?早すぎない?
よし。ダメもとでクレーム利くか、いつもお世話になっているSUZUKIのディーラーへ持っていってみよう。
僕 「清水さん。クオーター左右、中からこんなに錆びてきちゃったんですが。」
清水フロント 「申し訳ありません。ボディーの錆の保証は3年なんですよ。」
僕 「そうですよね。保証書にそう書いてありますから。お客さん負担で直しますよ。」
清水フロント 「そうしてください。」


工場へ帰ってきて。
はてさて。なるべく狭い面積ですましたいなー。
えー。おいおい。どこまで錆びてるの?


なんだ、結局ホイールハウス全部かよ~。勘弁してよ。左もおんなじ位切り取るの?
面倒くさいな~。
あれ?なんか変だなー。
シーラーの生きている所は錆びてないのに、錆びている所はシーラーが密着して無い所だ。
それに錆びている部分は、シーラーの幅だけじゃん。
おいおい。
えー?
やっぱり変だよー。
解かった!!!
シーラーのニクヤセで、下地の電着塗装が剥がれているんだ!
だから、シーラーの幅だけ錆びているんだ!
こんなのメーカーが悪いじゃん!
もう一度この車に乗ってディーラーへ行こう。
切り取った錆びている鉄板を急いでかき集めて、先ほどのSUZUKIディーラーへ行きました。
僕 「清水さん。度々すみません。さっきのワゴンRの錆なんですけれども、切断してみたら変なんですよ。」
清水フロント 「いかがされましたか?」
僕 「シーラーの剥げている所だけ錆びているんですよ。」
清水フロント 「本当ですね。」
僕 「僕は修理屋だから経験は浅いですが、これってメーカーの処理した電着塗装がシーラーの溶剤に侵されて、
ニクヤセしたときに電着塗装を剥して、鉄板の素地が出て錆びたんじゃないですか?」
清水フロント 「私も整備が専門ですが、おっしゃることは良く解かります。」
僕 「顧客に19年7月登録のMH22Sがいらっしゃるんですが、その車は全く錆びていませんよ。
メーカーはこの事実を把握して改善しているんでしょ。」
清水フロント 「そう言われるとそんな気がしますね。」
僕 「これが原因なら、毎週ワックスがけをしても錆びますよ。」
清水フロント 「写真を撮らさせてください。メーカーに相談してみます。」
今日はもう遅いので後日にします。
清水フロントは、それはそれは何十枚も写真を撮って頂きました。
清水フロント 「この写真をもとに、メーカーに相談してみます。結果はどうなるかわかりませんが。
あと、回答が遅くなるかもしれません。」
僕 「それは当然ですよ。だって決定権はメーカーであって、清水さんじゃ無いんですから。
僕が清水さんの立場だったら、同じことを言ってますよ。」
清水フロント 「そう言って頂けるとありがたいです。」
僕 「それではよろしくお願いいたします。」
さて。メーカーからの回答待ちじゃ、いつになるかもわからないし。
どうしよう?
早く作業を進めたいしな。
きっとSUZUKIの回答は、よくてクレーム。悪くても部品の支給なんじゃない?
と、言うことは、わざと清水フロントのディーラーから左右のクォーターを仕入れて、
作業を進めて、メーカーから全額クレームでも、部品支給でもその時は赤伝票を切ってもらえばいい話。
よし。それで行こう。
おっと。そうだった。お客様に話のなりゆきを説明して、
日数がかかる許可をもらはなければ。
僕 「お客様、実はこれこれこういうわけで話しを進めています。」
お客様 「修理費が安くなって、きれいになるんだったらいくらでも待ちますよ。」
僕 「承知いたしました。できるだけの事はやらさせて頂きます。」
よし。これでOK。
作業、進めちゃお。


左右のクォーターガラス、割らないように外して、新品パネルを合わせて切っちまおう。



そう言えばインナーも錆びているんだった。
ここは交換するのが面倒くさいし、メーカーも支出は押さえたいだろうし。
こちらサイドの努力を見せれば、最低限部品支給の可能性 大だな。
サンドブラストで錆を落とせば、インナーは交換しなくてもいいし。
お互いメリットしか無いじゃん。
よし。この作戦で行こう。


今日はもう遅いので続きは後日にします。

2018/04/19 PM:11:57 やっとカラーベースが終わりました。
只今セッティングタイムです。
これからパールベース、クリアーになります。
日にちが変わります。
そんなこんなで続きは後日にします。