Fガラス 接着剤 切断

いつもご利用いただいているお客様のキャラバン、VWME25の板金の入庫です。

アジャスターさんの見積もりは、160万円以上になります。

職場の事情がいろいろあるみたいで、お客様はあくまでも修理をご希望でした。

​それぞれの業界でいろいろ事情があるみたいです。

ご覧のとおり、Aピラー(骨格)の損傷が半端ないです。

​F右ドアのヒンジが付きますのでモロにチリに影響します。

フロアーもかなりの損傷です。

​F右タイヤが過激なトーアウトでした。

届いたパーツの数々。

​これでも約半分くらいです。

キャラバンは修正機に載らないので床引きです。

とりあえず荒引をしてレインホースロアとレインホースアッパーの荒引をするために、Aピラー外板の切断になります。

事故の衝撃で割れたFガラスは、取り外しになります。

弊社はガラス交換、脱着を外注に出さずに全て自社でやっております。

​このキャラバンのガラス形状からすると比較的、簡単なガラス接着剤の切断ですが、

車種によっては2人がかりでも、結構時間がかかります。

若い腕力のあるチーフメカニックは3コートパールの塗装の真っ最中。

​老体の僕一人での力仕事は無理です。

楽したい。

​どうしよ?。

頭の中で徐々にイメージがわいてきました。

​果たして上手くいくのか?

こんなのを作りました。

偶然にもSnap-onの3/8ドライブ ラチェットアダプターの外径とKOYOベアリング 6306の内径がぴったりです。

真ん中の6角は社外アルミホイールについてくる薄肉アダプター。

くぼんだリングはベアリングのインナーレース。

ピアノ線をロックする部分。

吸盤にこんな形で組み付けます。

そうです。

ガラスの接着剤をラチェットでピアノ線を巻き上げて切断する工具です。

​プロトタイプの為、ベアリングアウターレースに直付け溶接です。

お次はピアノ線を通すワイヤー通しの加工です。

​見ての通りTECHのチューブレスタイヤパンク修理工具です。

最初は先端を尖らせれば良いかと思っていましたが、室内側から刺すとピラーの段差に当たります・

だんだん先端の形を修正していきます。

​調子に乗って2又の部分を万力で潰したら、片方折れました。

​慌てて溶接です。

最終的にはこんな形になりました。

画像が黄色いのは近赤で熱を入れて、接着剤を柔らかくする為です。

吸盤を水につけます。

準備万端。

​はたしてラチェットで接着剤が一人で切れるのか?。

成功です。

​高さのある上の接着剤も、脚立の上で踏ん張らなくても簡単に切れました。

あくまでもプロトタイプですので改良点が2~3か所ありますが、

とりあえず老体の僕一人での、接着剤切りの目的達成です。

これで楽が出来て、ガラスの装着時のみ、2人作業になりました。