お客様より、「雨の日に走行すると助手席のマットが濡れる。

おそらく床に穴が開いてるので、どうせ見えないところだから、ついでに適当にふさいでおいて」とのご用命。

嫌な予感が頭を走ります。

恐る恐るカーペットマットをめくると、、、。

見てはいけないものを見てしまいました。

室内側だけでは全容がわからないので、フェンダーとフェンダーエプロンを外してみます。ここまでバラしたのは初めてです。

これほどすごいのは初めてです。

​適当にファイバーを張って雨漏れだけしないようにしようか、本気で考えました。

フェンダーエプロンの取付部が今にもなくなりそうなので、修理するには今を逃すとフロアーパネルAssy 半切修理になります。とても大変な状況に追い込まれます。フロアー交換はやりたくないです。

どうしよう?

自分のために、人生初のフロアー切り取りを決断しました。

​室内からキャリパーやショックを見たのは初めてです。

切り取ったはいいが何処をどうすればいいのか全くわかりません。

このままブラストをかけて840R(エポキシサフ)を塗って、

​ファイバーで穴をふさいで取り付けが、一番手っ取り早いです。

​袋状の中は錆びたまま、、、。

​はたしてお客様はそれで満足していただけるでしょうか?

お客様に現状を伝えると「せっかくだからできるだけのことはやって。金額はいいから」とのお言葉。

​うそー。

できるかどうかチャレンジしました。

​元に戻せるんでしょうか?

​不安しかありません。

ブラストの時間短縮のために、こんなやつを使って全部のパーツの錆をあらかた落とします。

この部分はファイバーでふさぐことにしました。

いつものごとくブラスト後は「ピカタンZ」です。

各パーツを1っ発でパネルボンドで接着するとき、懐の深いバイスプライヤーの数が足りません。

買い足そうか?

買いに行くのがめんどくさい。

4mm P0.8のビス数本で固定する作戦に出ました。

小さな穴はパネルボンドでふさぐことにしました。

接着するときは錆あとのピンホールを埋めるために、お互いの接着面に指で接着剤をなすりつけるといいと思います。

また、事前に塗っておくと、セッチャク材と接着剤が合わさるので、なじみも良好のはずです。(きっと)

​エンジンのオイルパンと一緒です。

これで袋状の中も錆びません。

​ありったけの懐ロングのバイスプライヤーと4mmのビスで固定します。

大事なフェンダーエプロンの取付部も正確に位置決めです。

パネルボンドは使用用途に合わせているので、さすがに可使時間が長いので時間短縮のためにあぶります。

4mmビスは、接着剤が固まった時の対策をせずに締め付けたので、+ドライバーでは緩みません。

頭をバイスプライヤーで挟んでも。緩みませんが一応想定内です。

ビスのピッチは0.8mmなので目ねじのねじ山は2枚分ではなくあくまでも1枚の板厚しかありません。1山もしくはよくて2山。

バイスプライヤーでビスの頭を挟んで、締める、緩めるを繰り返して接着剤と離脱させても、ビスのボルト部分に接着剤がはみ出た部分で固まってボルト径が太っています。

これではビスを引っ張りながら左に回しても、僕の残りの人生すべてを捧げても、永久に抜けません。

サンダーで削り取ると、削った鉄粉がエアブローで100%取れないので、あくまでも切断にこだわります。

4mmビスの頭と裏側のねじ部をバイスパライヤー2ケで挟んでわざと締め付け方向へ回します。

そうすると、てこの原理で直径の大きい頭の首のとこジャストでねじ切れてしまいます。

​裏側はでかいエンドニッパーで切断しました。室内側はフラットに、裏側は約1mmの残存物が残りますが室内側及び室外側両方 共にパネルボンド適応内に収まります。

熱を加えてないので案外すんなり仮止めができました。当然銅のブレージングです。

PPバンパー用接着剤の網です。

​ほとんど効果はないと思います。

簡単な室内側のパネルボンドは、これで終了です。

問題はフェンダーエプロンの取付部です。

​フロアーを切り取るときから気になっていました。

僕の技術ではこれが限界です。

​当然、全周を接着充填しました。

あえてメルシートは張らずにシーリング材を塗りました。

オリジナルのフロアーの色を調色して塗装です。

​後ほど防錆処理をして、終了です。

フロアー修理は2006/01 CV21S以来、頭に錆が降りかかる嫌な作業です。