お客様 「R左のドアの下、錆がすごいんだよね。何とかならない?」

​僕    「ここまで錆びているとドア交換ですね。」

お客様 「R左クォーターとフロアー完璧ですよ。それでも何とかならない?」

僕    「ドア交換のほうが仕上がりもきれいですし、何よりも費用が高くつきますよ。」

お客様 「お金のほうはいいから、*このドア*を直してほしいんだけど。」

僕   「できるかなあ?僕は修理屋ですよ。」

​お客様 「信頼してるから。」

クォーターとフロアーは、たまたま思いついた修理方法でしたが、さすがにヘミングの中が強烈に錆びているので、はたしてどうやったらいいか全然イメージがわきません。

やっぱり断ろうかな?

​でもなー。「頼むよ。」と言われたしなー。

​切ってみようかなー?だけど切ると、やんなきゃいけないしなー。

​そうだ。切ってから「修理は無理です。」って言う方法があるなー。

てなこんなで、一応、切ってみました。

​念のため、外側パネルの折り返しのRは大事なので、Rを残しての切断になります。

緑のワイヤーぐるぐるで錆を落としましたが、ブラストほどではありません。

「やっぱブラストでしょ。入るかな?ランクルのドアだよ。」

奥から大きなブラストを引きずり出してきて、R左ドアを入れてみると、、、。

あらま。入っちゃった。

​ブラストが使えればこっちのものです。

俄然、やる気が出てきました。

​当然、中側の奴2ケもブラストです。

毎度おなじみ、ブラスト当てて、「ピカタンZ 」で処理して、銅のブレージングで点付けして、840Rを塗装して、パネルボンドで接着です。

​水抜け穴だけ気をつければ、ゴールは見えてきました。

非常に順調です。

結構前から気になっていたと言う、外板のドアアウターハンドルの上のへこみと、

​オーバーフェンダーの縁が走行中の振動で、地が出て錆びていたのもついでに処置しました。

ドア修理の見せ場は、やはりヘミングのシーラー処理です。

​ヘミングリボンは買ったことがありません。

やはりシール処理はシーラーガンです。

これがないとお話になりません。

おや?

​お気に入りのシーラー エンドックスのカートリッジがありません。

修理屋なもので、エンドックスのシーラーを使い切ったのがはるかかなた、昔のことでした。

​新品をすぐに補充すると次に使うのが1年後、2年後になる可能性があるので、必要になった時に新品を買うのですが、今回はドアを修理する予定ではなかったので、すっかり忘れていました。

まずい。どうしよう?

違うメーカーのシーラーが残っていたので、これでいいや。

5回チャレンジしましたが、すべてふき取ってハンドガンでやりました。

​充実感が一気に冷めました。

カラーコードは4K1なので、VS4のサフを全体に塗装して、下処理は終わりです。

錆の発生した車は、こんなふうに手間がかかります。

​ドアサッシュが曲がらない程度にたたきましょう。